『Make negociant great again=
ネゴシアンを再び偉大に!』
この言葉をキャッチフレーズに掲げるコーズは、
既存のネゴシアンとは全く異なる哲学で
醸造を行っています。
従来のシャンパーニュのメゾンのスタイルとは、
毎年変わらない安定した質のキュヴェを
大量に供給すること。
そして、その出どころは、はっきりとは
分かないという旧態依然としたものです。
しかし、コーズのコンセプトはこれとは全く異なります。
そのコンセプトとは、
毎年異なる3人の新世代グローワーから、
リューディのブドウを購入して、
それぞれ3種類のキュヴェを造るというものです。
さらにブレンドは一切行わず、
ブドウは単一年の単一リューディの単一ブドウで、
素性もグローワーも全て明確に公開してリリースし、
一度限りで二度と同じキュヴェは造らないという
斬新なものなのです。
正に一期一会のキュヴェを造る新世代の
革新的ミクロ・ネゴスと言えます。
COSEコーズとは古いフランス語で
「バラエティ、多様性に富んだ」という意味があります。
大きな変革期の真っ只中にある
グローワー・シャンパーニュの
ダイバーシティ(多様性)を、
新世代の革新的ネゴシアンとして、
広く知らしめたいとの想いから
コーズと命名されたのです。
このプロジェクトは当初からシャンパーニュでも
大きな話題を集め、シャンパーニュの新世代グローワーの
多くの賛同を集めています。
すでに2024年の収穫で、コーズとして
3度目の醸造を行っており、
これまでに10種類(2024年は4種類だったため)の
異なるキュヴェ
(つまり10人の新世代グローワーとのコラボ)が
生まれています。
当然、世界各国のインポーターや
フランスのワインショップのみならず、
シャンパーニュの新世代グローワー達も数多く
コーズのセラーを訪問しています。
オーレリアン・ルルカンも訪れていて、
弊社も2023年の秋に訪問し、
シャンパーニュ・コーズのデビュー・ヴィンテージから
日本へのアロケーションを頂くことができました。
シャンパーニュ・コーズの醸造所はシュイイにあります。
ヴィクトールとジルは、
毎年ブドウを提供してくれる
グローワーの畑に収穫に赴き、
その場でブドウを選果して購入。
各グローワーのセラーで直接圧搾した果汁を、
保冷車でシュイイにあるコーズのセラーに運び、
そこでギョーム・セロスから譲り受けたバリックに
直接果汁を入れ、野生酵母で
自発的にアルコール醗酵を行います。
その後、引き続き樽(新樽は全く用いません)で
自発的なマロ醗酵と熟成を行い、
無清澄・無濾過でティラージュします。
二次醗酵とマチュラシオン・シュール・リーは
コルクで行い、ア・ラ・ヴォレでデゴルジュマン。
圧搾からデゴルジュに至るまで完全な
サン・スフルで醸造を行います。
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