★レオナール・ディートリッヒは
ダンバッハ・ラ・ヴィルというコルマールと
ストラスブールの中間に位置する街で
2020年からワイン造りをしています。
彼は1960年からこの街でワイン造りをしている
Domaine de la Famille Dietrichの
3世代目でありますが、
彼は自身のスタイルを追求し築き上げたいため、
2020〜2021年にかけて家族が
所有する畑の一部を受け継ぎ独立。
まだ20代半ば(2022年現在)の彼は
アルザスの若手生産者の中でも特に若く、
醸造に関しては初ヴィンテージから
迷いなくサンスフルで行うなど、
勢いと個性を感じるワインを造ります。
とても優しく少し照れ屋なところがチャーミングですが、
ワイン造りに関しては信念がとても強く、
挑戦的ですが常に冷静な思考を持っている印象です。
将来に大きな期待が湧く生産者です。
*土壌及び醸造について
●土壌:花崗岩、粘土質
家族から合計約2.5haの畑を受け継ぎ、
畑ではビオディナミ農法を取り入れ、
果樹や花を植えるなど極力自然に近い環境作りを心がける。
普段から畑では土に極力負荷を
かけない方法で作業しますが、
2024年からは更に土壌の状態を
良くしていくために馬を使用する予定です。
●セパージュ:オーセロワ、リースリング、
シルヴァネール、ミュスカ、
ピノ・ノワール。
●醸造:長時間のマニュアルプレスにより
葡萄の果皮から抽出される渋みが
タニックではなく柑橘系風味で
キレが強調される傾向にあります。
醗酵及び熟成は極力サンスフルで行いますが、
最終的な目的は美味しく飲めるワインを造るためなので、
どうしても亜硫酸が必要な時には
最低限に抑えて使用することも考えます。