ジャンニ・マッカーリ
1990〜2009
ポッジョ・ディ・ソットで
ジューリオ・ガンベッリ((2012 年死去)の
右腕として働き、
最後の10年間は醸造責任者として勤務。
2009〜2014
ポデーレ・サリクッティで醸造責任者として勤務。
ペレッティ氏との出会いは共通の趣味である、
モンタルチーノのサーキット会場でのこと。
まだジャン ニがポッジョ・ディ・ソットで
働いていた頃で、ペレッティ氏が
ワイナリー・リドルフィを購入する以前から
親交があった。
サリクッティは4haの畑を所有する、
小さなワイナリーであったため、
21ha(内14haがブルネッロ)の畑を管理する
リドルフィでのワイン造りには、
当初は積極的ではなかったが、
ペレッテ ィ氏の説得と土壌への好奇心から、
招きに応じることとなった。
醸造学校へは通わず、若くしてポッジョ・ディ・ソットで
(ジューリオ・ガンベッリのコンサルティングは1992年から)
ワイン造りのキャリアをスタートしたジャンニ。
ジューリオ・ガンベッリの晩年には、
ワイナリーでの責任者としてだけでなく、
彼のコンサルタントとしての仕事でも、
例えばカーゼ・バッセでの試飲などの、
重要な仕事を任されていた。
畑
モンタルチーノの街の北東部に畑を所有し、
ガレストロ土壌と“塩分を多く含む
灰色の海洋(性堆積)土壌とが点在しています。
それぞれの区画にあった
7つのクローンを選別し、栽培。
ジャンニがやってきた2014年には
すぐにビオロジック栽培へと転換をして、
現在はトータルで21ha、
そのうち14haをブルネ ッロの畑を持っています。
この“塩分を多く含む灰色の海洋(性堆積)土壌”は、
ブドウを含む植物の栽培には適さないと
長い間言われてきましたが、
ジャンニはこの土壌の与える、
ストラクチャーに大きく興味を惹かれ、
研究を重ね、最 適な台木とクローンを選び抜いて、
6haを2013年に植樹しました。
年2〜~3回の間引きを行い、
それぞれのブドウ房が適切な熟度のなるように調整。
しかし過度な凝縮感は必要ありません。
農薬は、ボルドー液、硫黄、
ゼオリーテと呼ばれる鉱物の粉
(湿度を吸収し、菌の繁殖を 抑える)を使用しています。
醸造
2014年に改装されたセラーの設備は近代的で、
自然酵母でステンレスタンクにて醗酵。
亜硫酸添加は通常、醗酵前と醗酵後、
澱引きの際に必要であれば行う。
マロラクティック醗酵を安定させるために、
乳酸菌の添加を行う。
ロッソ・ディ・モンタルチーノとブルネッロは、
フレンチ・オークとスラヴォニアン・オークの
両原材を 用いた樽に移した後、
トノーと大樽で熟成
(パウシャ、バロン、タランソー、グルニエ)。
リゼルヴァだけは毎年造るわけではなく、
イタリアのガンバ社のスラヴァニアオーク樽100%で
熟成、 無濾過で瓶詰めしています。
キアンティを含めてジャンニの手がける
サンジョヴェーゼには、
いずれも果実味の透明感があり、
特にブルネッロに備わる例外的なまでの
澄明軽快な果実味には、酸味と塩味が加わり、
高い次元でのバランス を実現しています。
繊細な感性と、近代醸造技術への
深い理解を感じるワインです。!-- 記事内容終わり -->
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