★ドメーヌ・オーレリアンは、
シャティヨネ地区の村ベラン・シュール・ウルスに
10haの畑を所有する家族経営の小さなドメーヌです。
現在当主を務めるStéphane BRICE ステファン・ブリスは、
シャンパーニュのドラピエやシャブリのシモネ・フェヴル、
ペルナン・ヴェルジュレスのドメーヌ・ルードヴィック・ベランなどで
研鑽を積んだ後、家業に参画しました。
ドメーヌは、ガイドやコンクールなどには一切出品しない方針であるため、
メディアには殆ど知られていないドメーヌです。
しかし、シャンパーニュのクリスチャン・エティエンヌの
醸造コンサルタントも務めるローラン・アシュドゥから
アドバイスを受け、コストパフォーマンスの高い
クレマン・ド・ブルゴーニュを手掛けています。
このため、ラ・ダム・ド・ピック、ル・コベア、アクラムなど、
新進気鋭のパリのミシュラン星付きレストランなどに
オンリストされ、好評を博しています。
栽培と醸造について
ドメーヌの栽培方法はリュット・レゾネですが、
限りなくビオロジックに近いアプローチで、
極めて厳格なリュット・レゾネを実践しています。
耕耘は毎年、夏と秋の年二回、機械を使って行っています。
葡萄畑の畝の間には下草を生やし、
その他の場所は年に2~4 回除草して雑草を取り除いています。
幾つかの区画には堆肥や腐植土を施しています。
収量は剪定段階で調整をしています。
芽かきは行いますが、除葉やグリーン・ハーベストなどは
状況に応じて行っています。
ドメーヌのクレマン・ド・ブルゴーニュは
全てピノ・ノワールもしくはシャルドネ種を使い、
シャンパーニュと同じ製法で醸造されています。
シャンパーニュの醸造コンサルタントを
招聘しているのもそれが理由です。
原酒は約20ヶ月熟成した後、瓶内二次発酵で
クレマンに仕立てられます。
ルミュアージュ(動瓶)の内、半分は今も
全て伝統的な手作業で行い、5~6 週間かけて
毎日8分の1 ずつボトルを回転させていきます。
ドメーヌ・オーレリアンは、スティルワインは一切造らず、
クレマン・ド・ブルゴーニュの生産に専念しています。
また、100%自社畑で栽培した葡萄のみを使って
醸造を行っています。
つまり、シャンパーニュで言えば、
レコルタン=マニピュランに相当する職人的クレマンの造り手です。