ぶどうしか育たないような過酷急峻...
夫婦20年来の夢を叶える最高の場所を発見。
レオナルド・ダ・ヴィンチの故郷、ヴィンチ村から
細い山道をのぼること10数キロ、
オリーブの海を抜けた標高 500m の高地にあるバレナイア。
カステッリーナの畑のあるモンタルバーノ山の南東斜面を中心に点在する土地で、
長い時間をかけて探し当てたものだ。
借地も含めて4ha の畑には、自身が植樹した
新しい畑から樹齢60年を超えるの古木も。
畑は数十年放置された状態で、その半分以上は長い時間をかけて
築かれたテラスの畑で、その景色は圧巻。
カステッリーナの仕事のかたわら5年かけて木を伐採し草をはらい、
苗木を植えて畑を蘇らせてきたのは、景観を大切にしたい気持ちと、
その土地に刻まれた文化や歴史を大切にしたいとの思いから。
土壌は、土の中も表土も石灰岩やミネラルを多く含む片岩の礫岩や
小石がゴロゴロとしている、
キャンティ・クラッシコで見られるガレストロ土壌。
アペニン山脈由来で山脈に属する丘陵が
この地で地表に「顔を出した」もの。
高標高、石だらけの場所で栽培できるのは
ほとんどぶどうだけという厳しい環境だ。
ぶどうはトスカーナ海岸域原産の品種をクローンではなく
古い畑からマッサーレ選別したものだけを使用。
いい苗木を見つけるために、遠くはサルデーニャ島や
アプアンアルプス(トスカーナ北部、
アペニン山脈の一部)の麓まで足を伸ばす。
夫婦20年来の夢を叶えるためなら
どんな手間だって厭わないのがよく分かる畑だ。
BMOさんの資料より
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