17世紀に開かれたヴェルリッチ農園を、父から受け継いだのは2004年。
標高320〜500メートルの斜面の中腹にある17haのビオトープのなかに、
7.6haの畑があります。
地中海からの風が、近くのドラウ川の反射で温められて吹き込むため、
近隣よりも早くぶどうが熟し、病害もつきにくいそう。
エヴァルトにとって、ぶどうを育てる事は、人生の一部。
徐葉、摘房、土起こしといった畑への干渉はほとんどせず、
「植物、動物、昆虫と同じ自然の一部として、畑の仕事に関わる」のが信条。
看板ワインの「Ex Vero」は、「真実で偽りがない」を意味するラテン語で、
彼の哲学を表しています。
ヴェルリッチのワインを特徴づけるのが、
シュタイヤーマルク特有の海洋性堆積土壌のオーポク。
石灰岩、泥岩、粘土、シルトなどが押し固められた岩で、
ぶどうに力強さと繊細さ、
鉱物的なニュアンス、エキゾチックな風味をもたらします。
畑の地勢によりオーポクの含有率が異なり、それを活かしながら、
単一品種、ブレンド、ゲミュタサッツ(フィールドブレンド)、
そしてオレンジワインと、様々なスタイルに仕上げます。
最低22か月と長い熟成期間を取ることで、
オーストリアの白ワインの造り手には珍しく亜硫酸ほぼ無添加。
難しい年にかぎり瓶詰め前に添加するけれど、15mg/ℓ以下です。
ふだんのエヴァルトは、常に謙虚で控えめながら、挫折や失敗も含め、
正直に語る言葉の全てが心に残ります。
それはまるで、後からジワジワおいしさが効いてくる
ヴェルリッチのワインそのものです。
CROSS WINESさんの資料より
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過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/werlitsch_a.html