・地質:第三期の始新世に由来する丘陵地
・海抜:320m
・日照:南西向き
・気候:雨が少なくて日照に恵まれ、ために霧を生じない
・日射:澄んだ光線
1970年代の初頭、この地はしばらくの間、小作農民が住み着かずに
見捨てられており、土壌は耕されていなかった。
しかし、そのような状況にもかかわらず、とびきり魅力的な環境に囲まれた、
美しい土地であった。
そのため、ジャン・フランコとグラツィエッラのソルデラ夫妻は、
カーゼ・バッセ農園の放つ魅力を知るとすぐに、
現代の叡智に根ざした農法を用いて、
最高品質のブルネッロを造り出すために、全身全霊を傾けることを心に決めた。
栽培 ビオロジック
ジャン・フランコとグラツィエッラの二人は、
2つの深い信念に基づいた計画を心に描いていた。
・高品質な作品を生み出すためには、自然な栽培にとって
理想的な生育環境を形成する、
複雑な《生態系》(エコシステム)が必要である。
・過去の経験は、調査研究から生まれる
《革新》(イノヴェーション)に照らして、
活かされなくてはならない。すなわち、直感から発し、
田園の経験から進化した過去の文化(経験)は尊重すべきだが、
最先端の実験法によって合理的に理解し、検証されなければならない。
つまり、自然とその法則にのっとれば、
土壌や作物を単なる踏み台にすることなく、
自然の持っている可能性を最大限に表現することができる。
栽培品種 サンジョヴェーゼ・グロッソ
自社畑面積 8ha
土壌 第三期の始新世に由来する丘陵地
醸造 カーゼ・バッセでは、農園に植わるブドウの樹から
収穫されたブドウだけから、ワインを造っている。
ワインは、オーク製の醗酵槽および樽で造られる。
温度コントロールはおこなわず、酵母や他の添加物は一切加えない。
逆に、何度も造り直しがおこなわれるし、常時試飲がおこなわれ、
またフィレンツェ大学による定期的な微生物コントロールが実施される。
大樽が据えられたセラー(醸造所)は、最適な熟成環境を確保するために
新たに建てられ、騒音・温度変化・臭気から遮断されている。
ラシーヌさんの資料より。
折りたたむ