効率を考えた近代的な農業を嫌うマルコ、あくまでも手作業を中心とし、
ビオディナミ式の農業を取り入れつつ、
自然環境を尊重した循環型の栽培を追求。
畑では一切の農薬、肥料(堆肥さえも)を使用せず、
ボルドー液についても、畑を開始した2001年より
1回も使われたことがないことに驚かされる。
「この年は元来湿度の問題が全くと言っていいほど起きない、
そのためカビの問題が起きる心配がないんだ。」そう話すマルコ。
使用されるのはビオディナミ式の調剤を中心に、
ハーブの煎じ液とごくわずかな硫黄物のみ。
強い粘土質のため、緑肥と数年に一度土地を好転する必要はあるものの、
それ以外は全くと言っていいほど、
手をかけない(不必要な剪定や除葉、選果も行わない)と語るマルコ。
「自分にとってマルツェミーノやスペルゴラは、とても身近なワインだった、
それこそ常にテーブルにある、そんな存在。
だから無為に凝縮したワインを造ることよりも、
当時当たり前にあった景色。伝統を残していきたいんだ。」そう話す彼。
あくまでもテーブルワインとしての存在を求める、
反対を言えばそんな当たり前の事さえなくなりかけている現実に、逆らうこと。
これこそが彼の揺るぎない信念ともいえる。 醸造においては、少なからず温度の管理はするものの、
不必要な酵母添加を行わず、
ごく最低限の亜硫酸を使用するのみ。
「ここ最近、ようやく品種として確立されたスペルゴラというブドウ、
結実のまばらさと、粒の小ささ。
そして最も特徴的ともいえる強い酸を持ったブドウ。」、
梗の部分まで完熟させたスペルゴラは除梗せずにそのまま圧搾。
果汁のみの状態で醗酵を行い熟成。
2013年よりリリースされたフリッツァンテは、
醗酵が終わったのちにボトル詰め。
スペルゴラから造ったモストコット(煮詰めた果汁)を
少量添加し瓶内二次醗酵を行う。
その後スボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。
マルツェミーノは屋外にある大型のセメントタンクにて
約2週間のマセレーション(果皮浸漬)、野生酵母による醗酵を促す。
圧搾後春まで、外気の寒さを利用してオリ引きを行う。
使い古した木樽(500L)に写し12か月の熟成。
酸が非常にデリケートで、栽培の難しいとされるマルツェミーノでありながら、
驚くほど純粋で直観的な味わい。
そして、すべてのワインに共通する骨太な酸と果実的な雰囲気。
醸造的な未熟さを埋めるのに十分な素材のよさ。
素晴らしい信念と情熱を持った造り手の一人です。
エヴィーノさんの資料より
インポーターのエヴィーノさんの資料より
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