★数百年をへるマルカリーニのワインセラーは、
ラ・モッラの中心部に位置しており、
バローロワインは定かならぬ昔からこの地で生産され続けている。
マルカリーニ家のワイン生産は、19世紀の後半に始まったが、
当初は家族と友人たちの小グループのあいだで消費することを目的としていた。
1960年初期に、公証人を務めるジュゼッペ・マルカリーニは、
彼のワインを市場で売り出すことに決め、
こうして現代のマルカリーニ・ワインに生命を吹き込んだのである。
ワイナリーはアンナ・マルカリーニ・バーヴァに引き継がれ、
現在は彼女の娘ルイーザとその夫である
マヌエル・マルケッティによって運営されている。
マヌエルは情熱にあふれ、ピエモンテとなかんずく
ランゲの厳格な伝統が命ずるところにしたがって、
一家のブドウ畑の手入れをし、醸造に携わっている。
マルカリーニのワイナリーをより理解するためには、
その近代的なブドウ畑や醸造設備、
あるいは世界的に伸びているマーケットといった
もっとも近代的な側面だけを見てはいけない。
その歴史と伝統に目を向けるべきである。
今日、これまでと同じように、
アンナ・マルカリーニ・バーヴァは娘のルイーザと
その夫マニュエル・マルケッティとの協力のもと、
情熱を持ってブドウ畑を家族で運営し、ピエモンテの、中でもランゲにおける、
最も厳格な伝統にそってワイン造りをしている。
彼らの祖先、ブドウ畑、セラー、ワインと歴史が、
マルカリーニ・ワイナリーなのである。
聡明な選択と勤勉な作業、技術と直感によって
築き上げられた彼らの歴史は、スポットライトから遠く離れた世界にあった。
その歴史はまた、情熱的な少数の人々や、心を込めて上手に造られたものごとを
切望する友達に向けられたものでもあった。
ラ・モッラ村では、太古の昔から他の栽培物よりも優位を占めており、
そこでワインの造り手の古き精神は、
ワインそれぞれに完璧な品質を求める崇高なる目標のもと、
日々力を取り戻している。
栽培品種:ネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラ、モスカート
自社畑面積:25ha
土壌:私たちのブドウ畑はワイナリーが営む活動の基本を成すものであるが、
いずれも誉れ高き名を冠している。
例えば、いずれもラ・モッラ村に位置する
「ブルナーテ」や「ラ・セッラ」、モスカートの栽培に特に適している
ネヴィーリエの「サルジェンティン」、モンタルド・ロエロの町にある
「ラ・セッラ」や「ムスキアヴィーノ」といった名前である。
畑の位置、傾斜、土壌の性質と構成、
日照と特別な微気候、これらすべてが素晴らしいワインを造るために
不可欠な要素である。
マルカリーニが所有しているさまざまなブドウ畑はすべて、
特別に注意深く手入れされている。
ブドウの収量を抑えるための剪定方法と、
有機肥料の使用も採り入れられている。
ブドウの畝を覆う草も管理し、ブドウの樹への病害は、
伝統的な手法に厳格に則ったもので対処している。
栽培している品種はネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラと
白ワイン用のモスカートのみで、全部で25haの栽培面積となる。
醸造、熟成:マルカリーニのセラーは、バローロの谷あいのブドウ畑を眼下に望む
中世の塔の脇に建つ、18世紀の建造物のなかにある。
そのモットーは、経験と伝統と革新。
マルカリーニは、ワイナリーの質的な可能性を高めるために、
ブドウ畑の収量を抑える卓越した手法を確立してきた。
セラーにおいても、細部にいたるまで細心の注意が払われ、
そこでは伝統と技術革新との理想的な均衡がとられている。
つまり、最上のものを目指す道はセラーにも貫徹されており、
マルカリーニのワインはセラーにおいて、日光と急激な温度変化から
保護されている冷涼で静かな闇のあわいのなかで進化・熟成を遂げ、
マルカリーニの紛う方なき特徴であるアロマと
フレーヴァーをゆっくりと完成させていく。
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/marcarini_a.html