★1922年より続くフェッレーロ、彼らには歴史、伝統、それ以上に「潔さ」を感じさせる。
畑はバローロ村の東、ノヴェッロとの境目に広がる合計14ha。
ブルーノの祖父が手に入れた家族の大切な土地。
そしてこれまで忠実にブドウを栽培してきたフェッレーロ家。
現在はブルーノの息子ジュゼッペが主として栽培・醸造を行っている。
栽培農家として永く営んできたフェッレーロ家、
栽培しているブドウの半分は現在もそのまま組合に販売、
残りの半分はカンティーナにて醸造、しかしその大半をスフーゾ(量り売り)として、
長年付き合っている家庭やレストランに販売。
ボトリングしているのはわずか13,000本程度、バローロに至ってはたった1,500本。
ボトル詰めしたワインのほとんどは、カンティーナでの直売であり、
エノテカで見ることはまずない。
栽培に関しては、畑は基本的に掘り返さず
(雑草を刈るため年1~2回根の周りを細やかに鋤き込む程度)、
農薬や化学肥料は全く使用していない。
強烈すぎる石灰質と粘土質、場所によって複雑に混ざり合っている。
(彼の畑を見ると、バローロという土地がブドウ栽培に
非常に適した土地だということを改めて実感させられる。)
十分な土壌環境には、堆肥さえ必要なはずもなく、
使用しているのは湿度の高まる時期に使用する銅と、わずかな硫黄物のみ。
収量の調整は最低限にとどめる。彼にとって、
行き過ぎた収量制限は何の意味もなさない。
恵まれた環境で生まれる、バランスがとれ、十分に熟成したブドウ。
それこそがこの土地のバローロ、あと必要なのは凝縮よりも
時間しかないと考えている。
収穫の時期も非常に遅く、ネッビオーロでは10月の最後、
11月に及んだことも少なくない。十分すぎる熟成を経た果実は除梗し、
大型のセメントタンクの中で長期間のマセレーション(果皮浸漬)を行いながら
野生酵母による醗酵。期間はドルチェットでさえ25日以上、
ネッビオーロでは40日を越えることも少なくない。
途中一切の温度管理は行わない。
オリ引き後大樽に移し、少なくとも4年間の熟成を行う。
途中適宜オリ引きを行い、ボトル詰め。リリースまでには更なる瓶熟成を行ってから。
驚くことにバローロのリリースまで約8年という長い期間を設けている。
5年以上の熟成によって新たに生まれてくるネッビオーロの妖艶な香りと余韻。
彼のワインにはっきりと感じることができる。
インポーターのエヴィーノさんの資料より
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