1990 年⽣まれのニコラ・アルターレは父の病気により
2005年に15歳で家業のブドウ栽培を引き継ぐことになりました。
ニコラは農薬が⼤嫌いでした。
なぜなら、ニコラの父は化学薬品が原因で⼤きな病気になってしまったからです。
そこで、ニコラは父に畑のビオロジックへの転換を進言します。
最初は反対していた父もニコラの提案を受け入れてくれたため、
2005年からカンティーナでは除草剤や殺虫剤の使用を完全に止め、
ビオロジックによるブドウ栽培を始めました。
しかし、父の時代から2014年まで、
収穫したブドウは全て他の⽣産者に売却していました。
当時のことを振り返り、ニコラは「⾃分のブドウが
他人に売られるのは⼼が引き裂かれる思いでした。」と語っています。
ところが、2012年に転機が訪れます。
結婚して二人の子供を設けたニコラは、⾃分の理想とするワイン造りを求め、
家業のブドウ栽培と並⾏して、ピエモンテにおける
ヴィーノ・ナトゥラーレのパイオニアである
フェルディナンド・プリンチピアーノの門を叩き、彼の下で修⾏を始めたのです。
こうして経験を積んだニコラは、2015年からカンティーナで栽培するブドウの
売却を完全に止め、遂に⾃分⾃⾝の⼿で理想とするワインを
醸造することを決めたのです。
ミレニアル世代のニコラが目指したのは、
農薬や醸造添加物などを⼀切使わない真のナチュラルワインでした。
ニコラ・アルターレはエリオ・アルターレの甥にあたります。
(厳密に言うと、ニコラ・アルターレの祖父と
エリオ・アルターレの父(ジュゼッペ)が兄弟。
日本語の親族の呼び名で「いとこ違い」になります。)
そもそもアルターレ家はドリアーニが在所でした。
エリオ・アルターレの祖父で、ニコラの曾祖父にあたるジュゼッペが
1948年にバローロのラ・モッラに移り住み、
そこで畑を購入してカンティーナを創設したのが
エリオ・アルターレのワイナリーの起源です。
⼀方、ニコラの家系のアルターレ家は現在でもドリアーニに住み続けています。
ニコラの⾃宅はドリアーニにあり、所有畑は⾃宅の周囲に広がっています。
栽培面積は2.65ha。ネッビオーロ、ドルチェット、
バルベーラの3品種を栽培しています。ドルチェットが2ha、
ネッビオーロが0.38ha、バルベーラが0.27ha です。
2015ヴィンテージが初ヴィンテージで、
ドリアーニ(ドルチェット)のみが造られました。
2017ヴィンテージからはランゲ・ネッビオーロ、
そして2018ヴィンテージからはランゲ・バルベーラも⼿掛け始めました。
インポーターのVIVITさんの資料より
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