★ジャコンダはリック・キンツブラナーによって設立されました。
機械のエンジニアだった彼は1970年代初めにワインに興味を持ち始め、
その後10年間で海外のワイン産地を巡り、ニュージーランドやカリフォルニアの一流のワイナリーである
スタッグス・リープ、シミ、マタンザス・クリークで働きました。
またヨーロッパではシャトー・ペトリュスのオーナーであるムエックス社で研修を受けました。
ブラウン・ブラザーズのアシスタント・ワインメーカーとして1980年にオーストラリアに戻った後、
Everton Hills Vineyardの近くに土地を購入しました。
1982年にシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フランを植え始め、
1986年に最初のピノ・ノワール、その後更にわずかな量のルーサンヌを植えました。
当初の畑の総面積は3ヘクタール、さらに近年3ヘクタールを植樹しました。
畑の標高は400メートル。南向きの斜面なので直接太陽光を受けず、比較的冷涼です。
小さな谷に位置しているので風通しがよく、病害を防ぎやすい環境。花崗岩質のロームの下に砂礫と粘土の層が広がり、
水分が保たれています。
過度のストレスを与えない為、必要な場合にのみドリップ式の灌漑を施します。
平均降雨量は700mm。一般的に夜は涼しく、日中はかなり暖かいので、ブドウが熟成するのに理想的な気候です。
収穫は3月中旬から4月中旬に行われ、全てのブドウが手摘みで涼しい早朝のうちに収穫されます。
ワインは手作業で造られ、シャルドネとピノ・ノワールはブルゴーニュの手法、
カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フランは長いマセラシオンを施すなど、
伝統的なボルドーのスタイルで造られています。上質のフレンチ・オークのみを使用。
ジャコンダを初めてリリースしたのは1987年で、シャルドネ1986、カベルネ・ブレンド1985を販売しました。
総生産量は約1000ケースでした。
近年隣の敷地に畑を拡大したので、その数は2000から2500ケースに増えると思います。