残念ながら若手生産者にとって、
今活躍をしている素晴らしい自然派ワイン生産者と同じように、
自分の信念を貫いて仕事をする事は、
経済面の問題やAOCの圧力などから容易な事ではありません。
フランスでワイン醸造研修を行っていた2人にとっても、
フランスには素晴らしいテロワールがあり、
素晴らしい生産者もいるものの、あまりにも土地の名称や、
伝統的な考えに縛られすぎている側面もあり、
自分達の想いを表現する上での行き詰まりを感じ、
一度外からフランスを見直してみようとカリフォルニア、
南アフリカで醸造研修を行ってきました。
それらの研修の中で見つけた答えが、ネゴシアンでワインを造るということ。
ロビンとイモージェンは、ただブドウを買うのではなく、
同じ方向性を持ったブドウ生産者と話し合いを重ね、
一緒にブドウを造り上げていく年間を通したパートナーとして、
一緒に仕事をしていく形を採択。その為、自分たちで畑を持たなくても、
素晴らしいテロワールを持つ素晴らしい生産者のブドウを使って、
自分たちが表現したいワインを造ることができ、
同時に抑えたコストで設備の投資も行え、若手の生産者が抱えている問題も解消。
2019年には、念願の新しいフードルと、
もともと借りていた2haの畑(サンソー)を購入することが出来たそうです。
決して、大きな投資をするわけではなく、先見性を持って計画的に進めていく、
ロビンとイモージェンの2人は、フランスの若手生産者のモデルとなっていくのではないかと、
今後の歩みが楽しみです
野村ユニソンさんの資料から
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