★フォンドゥースの醸造責任者のアルノー・コンビエは
マコンの名手フィリップ ヴァレット氏のもとなどで研鑽を重ね、
自然環境に配慮し、人為的な介入をさけたピュアなワイン造りを
実践し活躍しました。
紆余曲折があり2014年の収穫直後にその職につきますが、
特にオーナーに相談することもなく、「勝手に」彼のそれまでの
ワイン造りの哲学を反映した醸造をはじめます。
もちろん素材となるブドウはビオロジックで栽培されていたわけでは
ありませんでしたが、自然酵母による醗酵、亜硫酸の添加を
最小限に留めるなど素朴ながらも純粋な味わいのワインを目指して、
どんどんとワインを手がけていきます。
フォンドゥースでは、南フランスの中規模ワイナリーらしくピノ・ノワールや
シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどメジャー品種を中心に栽培しており、
それぞれの品種がある程度のまとまった生産量があります。
新たな定番自然派ワインの登場を願い、サポートすべく、
初年度は数ある品種それぞれのキュヴェをじっくり吟味してピノ・ノワール、
シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランの3種類をセレクト致しました。
ソーヴィニヨン・ブランは、品種のイメージ通りの爽快さと
厚みのある果実味のバランスが特徴。
シャルドネは、アルノーが長年手がけてきた品種だけに
丁寧に造られた印象の風味。
今回唯一の赤ワインであるピノ ノワールは、
最も自然派的なイメージに近い風味。
南フランスらしく凝縮感や骨格がありますが、
それでいて緩い雰囲気があるのが特徴。
どのキュヴェもリュットレゾネ(減農薬)栽培されたブドウを自然酵母を用いて
ステンレス製タンクもしくはグラスファイバー製タンクで醗酵・熟成。
酸化防止剤となる亜硫酸は熟成中にも瓶詰め時にも適宜使用しますが、
量は出来る限り少量にがコンセプト。
素直、素朴というのは各キュヴェ共通する特徴ですが、
その上で単一品種の期待されるイメージにしっかりと応えたストレートな味わいが
魅力です。
今回のプロジェクトにあたって、ワインのキュヴェ名は選んで良いよ
との事でしたので、フランス語で「良い知らせ」を意味する
「ラ・ボンヌ・ヌーヴェル」を選択しました。
日本に届いたワインが多くのお客様に喜んで頂いて、
来年以降も自由なワイン造りを続けれるような
「ラ・ボンヌ・ヌーヴェル = 良い知らせ」をアルノーに届けたいな
という想いを込めた名前です。
野村ユニソンさんの資料より
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/fondouce_a.html