★ルーションの「フィトゥー」で圧倒的な個性を放つ、ジョン・シュミット。
2002年から父親とマキシム・マニョンによる共同経営のドメーヌ、
「マリア・フィタ」のメンバーに加わり、
2005年からはマキシム・マニョンに代わり実質畑仕事から醸造までを行い、
2012年にマリア・フィタの畑4haを譲り受け、
念願だった自身のドメーヌをスタートさせました。
以前リュベロン地域自然公園内で仕事をしていた時から、
ビオロジックやビオディナミ農法に興味を持っていたこともあり、
師と仰ぐマキシム・マニョンのワイン造りは
彼の中にすんなり浸透していきました。
また同時にパトリック・デプラ(当時グリオット)のワインに感銘を受け、
「ヴァンナチュールこそ自分の進む道だ」と確信していったそうです。
まだドメーヌとしては若手ながら、彼はブドウ栽培、
ワイン醸造の確固たる哲学、イメージをもっており、
栽培においては健全で病気に強いブドウを育むためには
「多様な植物栽培」により生れる食物連鎖の循環が重要と考え、
ブドウ畑のまわりに様々な植物を植樹し、
鳥や動物が自然と集まる環境をつくりだし、
畑とブドウの生命力を高める環境づくりに力を注いでいます。
醸造においても、やはり「多様性」がキーワードで、
色々なブドウ品種を混ぜ合わせることによって、
それぞれの品種が欠点を補い合い、酸化に強いワインができるという
先人の考えを取り入れています。
また、醸しと醗酵、そして熟成期間中はワインに一切手を加えず、
ブドウのポテンシャルを信じワインの行き先を任せることで、
最終的にはバランスのとれた抗体のあるワインが
出来上がると考えているようです。
(それがリスクにならぬよう、ワインの状態は休みなく常に緊張感をもって
観察しています。)
すべて混醸、SO2無添加、ノンフィルターです。
クリスタル混じりのシスト土壌で育まれた
樹齢70年~140年のブドウを完熟しすぎない絶妙なタイミングで収穫し、
やさしく抽出。
ワイルドでやんちゃな側面もありますが、素直に染みこむ果実味があり、
複雑で奥深い味わいに仕上がっています。
※ラベルは彼の友人画家のデザインで、ワイン名と関連性はなく、
ワインを飲んで浮かんだインスピレーションでデザインを描いたそうです。
ヴァンクールさんの資料より
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/johnschmitt_a.html