ドメーヌ名のDes Accolesとは、オック語
(中世フランスでロワール川以南のフランス語)でテラスやアルデッシュの丘、
南ローヌ地方のぶどう畑の丘を意味する言葉です。
なぜアルデッシュ?と思われるかもしれませんが、彼らによると、この地方を旅し、
この地を愛しているからだと言っていました。
景観の美しさにも、もちろん、心惹かれますが
何よりも、この辺りの土壌や畑は、我々がこれまで慣れ親しんだものと同じ性質を
持っているからという理由があります。彼らは2005年に古家を購入して以来、
足繁く、この地 に足を運びました。
その地にはその地のおいしいワインがあるもので、
彼らは純粋にそこでの滞在をワインと共に楽しんだのです。
特別なテロワールに気づき、次第に夢中になり、
テイスティングにテイスティングを重ね、
奇跡的にも理想の葡萄畑と出会うことができたのです。
そしてアルディッシュのテロワールの無限の可能性にビオディナ ミを用いて、
彼らはラルロでの安定した誰もが望む地位を捨て、
これからの人生を賭けてみたいと思ったのです。
彼らはラルロで培った素晴らしい経験をこの新しいドメーヌに
全て注ぎ込もうと考えています。
ワインはIGPコトー・ド・ダルディシュ、ぶどう畑は地理的にはローヌと
アルデッシュの峡谷から数キロ離れたところにあり、Saint-Marcel d'Arde`che県に
18haにわたり、広がっています。
葡萄の木は、ほとんどが樹齢50年以上、木に覆われた、
粘土石灰質土壌の丘に植えられています。 過去もこれらの畑は、自然界のとりまく
様々な要素をレスペクトしながら扱われていました、殺虫剤や化学農薬の不使用、
ビオディナミによる土壌 造り、自然な雑草コント ロール等です。
以前のぶどう畑の所有者は、すべての葡萄を、ワイン共同組合に売っており、
個人でワインは造っていませんでした。
ぶどう畑は完全な有機農法で はありませんでしたが、
かなり軽い農薬対策をとっており、
過去何年も人工化学肥料の使用はしていませんでした。
2011年の春に、公的にオーガニック農法に切り替え
(Ecocert、フランスの正式に認められたオーガニック商標)、2011年の10月より
初めてビオディナミ農法による準備を始め、2012年春には、
すべての畑がこの農法にて準備が整いました。L'ARLOTと比較すると、
2000年に公的な農法転換の後、実際にすべての畑が変換できたのが
2003年ですので、ACCOLESでは比較的早く、
オーガニックに切り替え られたという恵まれた環境にあることが
分かって頂けると思います。
現在ドメーヌでのぶどう種の比率は、
グルナッシュが12ha、カリニャンが2ha、
カベルネ・ソーヴィニョンが2.8ha、シラー1ha、
そして0.7haの シャルドネです。今年は約1haに、新しくシラーと、
私達のブルゴーニュの思い出として、ピノノワール種を植える予定です。
ドメーヌは、できる限りフィネスがあり、エレガントなスタイルを目指しています。
従って、最初のヴィンテージは、
できる限りフルーツのフレッシュさをキープするために、
早めの収穫作業を行いました。正確に選別するための手作業での収穫、
小さな20キロの箱にての収穫、そして 収穫後の温度上昇を防ぐ為に、
2012年から収穫物を保冷トラックにて運んでいます。もちろん収穫された葡萄は、
重力を利用して扱っておりま す。
葡萄はポンプを使わず大切に、タンク内まで運びます。
タンク内も重力を利用して 空にしています。
ワインに最大限の奥深さを出すため、L'ARLOTで行っていたように、
30~100%葡萄房全体を使用しています。
ファーストヴィンテージは収穫量が少なく、醸造にあたり、
古木の葡萄のみを使用しました。幾度もティスティングで調整をしながら、
ようやく6つのキュヴェが誕生しました。 少しずつ、ドメーヌで採れた葡萄全体を
醸造していくつもりです。
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