★ブノワと初めて出会ったのは2013年の12月、
L’Arbre Blancのフレデリック・グナンの蔵で
試飲している最中に、彼がふらっと現れました。
第一印象は実にひょうひょうとした感じだったのですが、
持って来た彼自身のワインをその場で飲んだところもの凄く美味しくて、
風貌も相まってこの人は誰なのだろう?と深い興味を覚えたのです。
後で分かったことはフレデリックの親友で、
日本から輸入元が来ているから会ってみない?と
声をかけてくれていたようです。
彼は1990年にナントの醸造学校を出て、
その後にシャンパーニュの協同組合に就職しましたが、
1998年にオーヴェルニュでプログラミングの仕事へ転職しています。
以降10年間はこの仕事だけでワインには一切関わっておりません。
ワインの仕事に戻るきっかけは2010年、
友人の野菜畑の作業を手伝ったことで
土と触れ合う仕事の喜びを再発見し、
考えた末にヴィニュロンに戻ることを決心しました。
2012年にブドウ畑の所有者を紹介してもらい、
僅か1.5haの畑を借りて造ったワインが12wattsです。
どんなことを考えて仕事をしているのか尋ねたところ、
「シャンパーニュで働いていた頃の仕事は許される限りの化学物質を用いて、
徹底して効率化を求めたものでした。
それがとても嫌で耐えられず、ワイン造りと関わることを止めたのです。
戻るのなら誰からも命令されず、
理想だと信じる仕事をするのだと決めていました。
と言っても、実のところ特別な何かをするわけではないのです。
土と私が緊密な関係を築くための仕事とお伝えすれば、
きっと皆さんは分かってくださると思います。」と答えてくれました。
ヴォルテックスさんの資料より
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/benoitrosenbergers_a.html