歴史
オーナーのヴァンサン・マリーは、ノルマンディーのカーン出身で、
ワイナリーの家系ではなく、またオーヴェルニュとは全く無縁だが、
畑の価格条件が良く、ピノ・ノワール、シャルドネ、
古樹のガメイ・ド・オーヴェルニュといった魅力的な品種があること、
またあこがれのラ・ボエムやピエール・ボージェのワイン産地であることから、
この地を選び、ドメーヌを始めている。
彼が最初にヴァンナチュールを知るきっかけとなった のは大学時代、
スポーツ経営学を学ぶ傍ら、個人的な趣味で
2001年からワインスクールに通い始めた時のことだった。
偶然門を叩いたワインスクールが、
たまたまヴァンナチュールに特化した授業カリキュラムだったという
全くの偶然を機に、彼はどんどんヴァンナチュールの虜になっていく。
2004年に大学を卒業し、大手スポーツ用品の会社に就職をするも、
ワインスクールは継続して通い続けた。
そして2005年彼はワイン仲間を募ってカーンで
小さなワインサロンを立ち上げました。
このワインサロンは2008年まで続け、
ここでたくさんのヴァンナチュール生産者と直接知り合うきっかけをつかんだ。
当時彼はスポーツ用品の営業マンだったが、
次第にワイン造りに興味を持ち始める。
2008年、アルザスの本社に転勤になり、
スポーツ用品のWebマ ーケティングを担当する。
この時期彼は、より深くヴァンナチュールを学ぶために、
余暇のほとんどを生産者訪問に費やした。
そして、ついに2012年、ワイン生産者になる決意を固め、
8年間働いた会社を退職した。
会社を辞めてすぐに半年間ジェラール・シュレールで研修を行い、
さらに半年間ジュリアン・メイエーでの研修を経て、
2013年、オーヴェルニュで2haのブドウ畑を所有し、
ノー・コントロールを立ち上げる。
生産者
ヴァンサン・マリーは2015年現在5haの畑を一人で管理している。
(忙しい時は家族が手伝う。)
彼の所有するブドウ品種は、ガメイ、ピノ・ノワール、
シラー、シャルドネの4種類で、
樹齢は12年の若木から110年の古樹まで幅が広い。
また、彼自身、アルザスやロワールにゆかりがあることから、
近い将来、シルヴァネールやピノ・オークセロワ、リースリング、
ソーヴィニョン・ブラン、シュナンなど植樹する予定でいる。
彼のモットーは「自由な発想で、極上のヴァン・ヴィヴァンをつくる。」ことで、
基本SO2無添加、ノン・フィルタ ーだが、そこも決して型にとらわれずに、
生き生きとして、美味しさが弾けるようなワインを目指している。
趣味は、トレイルランニングとサイクリング。
サイクリングに関しては、かつてフランス代表候補に選ばれたり、
プロサイクリストとしてスカウトされるほどの実力を持つ。
ヴァンクールさんの資料より
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