★クリュッグと親戚関係にあるアルフレッド・グラシアンは1864年に創業し、
エペルネにあるネゴシアン・マニュプランのシャンパーニュです。
その伝統に対する製法の意識にはとても尊敬に値するものがあります。
シャンパーニュの1次醗酵は、現在多くの大手シャンパーニュメーカーはステンレスを使用しており、
樽で醗酵を行っているのはこのアルフレッド・グラシアンとあのボランジェくらいと言われています。
シャンパーニュの2次醗酵は、ビンの中で熟成が行われます。
この際のビンの栓に現在ではビールの瓶に良く使われている王冠がよく利用されていますが、
アルフレッド・グラシアンのミレジムには必ずコルクが使われます。
アルフレッド・グラシアンいわく、6~7年の熟成期間では味わいは王冠もコルクも変わらないが
それ以降では明らかにコルクを利用したものの方がマイルドな味わいになるということです。
シャンパーニュの品種(セパージュ)は通常シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエの3種類で作られます。
この中で最も人気のあるのはシャルドネですが、アルフレッド・グラシアンは最もマイナーとされる
ピノムニエの使用方法に最も気を使っています。シャルドネはフルーティさを、ピノノワールはボディを、
ピノムニエはバランスを作ると言っています。このピノムニエの使用方法がアルフレッド・グラシアン代々の醸造長の
伝統技法となりそれは醸造長の家族たちに受け継がれ続けています。
現在では日本における認知度も少しずつ上昇しており、
今年からホテル西洋銀座のハウスシャンパーニュでの利用が決定いたしました。
その理由の第一は、有名ではないが、有名シャンパーニュ以上のハイクオリティがあることです。
今回ご案内させていただきますこのプレスティージシャンパーニュ、「キュヴェ・パラディ・ブリュットNV」は、
1996年もののブドウだけで作られています。
1996年は近年のシャンパーニュでは大当たりの年に数えられるヴィンテージで、
そのために味わいは格別なものがあります。
強いアタックに複雑な風味、ほのかな甘味とエレガントな酸味がいつまでも続く長い余韻。
このラグジュアリーキュヴェは決して期待を裏切ることのない最高の味わいをお約束いたします。
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/alfredgratien_a.html