★地域:Bourgogne
地区、村:Maconマコン、Bray ブレイ村
造り手:セバスチャン&デルフィーネ・ボワソ
醸造・栽培責任者:セバスチャン&デルフィーネ・ボワソ
創業年:1679年(1999年に現夫妻が継承)
ドメーヌ解説:マコン地区西部のブレイにあり、
1679年から300年以上続く家族運営のドメーヌ。
現当主であるセバスチャンは90年代に
醸造学校を修了後ドメーヌに参画、
当初は化学薬剤を使用していたが1997年に病気にかかり、
化学薬剤の散布が必ずしも必要ではないことを初めて認識する。
1999年妻デルフィーネと共にドメーヌを継承し、
2003年妻に子供ができた際には産婦人科医から
化学薬剤の危険性を明確に指摘され、
ビオに転向した友人の畑がその綺麗な酸と
好ましい収量を実現しているのを見て納得し、
ビオロジックへの移行を決めた。
現在では代々伝わるシンプルな精神に基づき、
季節、大地、生命のリズムだけをガイドにして、
土壌を重んじたビオロジック栽培を行っている。
造り手自身の精神が体現された、
何よりも飲んで歓びを与えられるワインを造ることを目指して、
接ぎ木からビン詰めに至るまで謙虚な姿勢と
愛情を持ってワイン造りに取り組んでいる。
またこうした取り組みが、
唯一後世に残せる轍(わだち)になると信じている。
略歴:セバスチャン、デルフィーネ共にマコン-ダヴィエの醸造学校を卒業後、
ドメーヌに参画。
畑について
栽培: ビオロジック、ビオディナミ(2014年〜)
認証機関: カリテ・フランス(Qualite´ France)
適用している畑:2014年に増やした2区画はまだ認証が取れていないが、
基本的に全ての畑でビオロジック以上の手法を取っている。
将来的な展望:全区画ビオディナミに移行予定。
栽培品種:シャルドネ、アリゴテ、ピノ・ノワール、ガメイ
土壌:花崗岩質、石灰粘土質、鉄を含む粘土
自社畑面積: 9.2 ha
(2014年に1区画を購入、もう1区画をFermageで増やした。
およそ2ha分のぶどうをサントネイなどの友人ドメーヌに販売しているが、
徐々に販売量を減らし自社瓶詰めを増やしていく予定。)
ブドウ以外の自社農作物:なし
主な仕立て方法:ギュイヨ・サンプル、ギュイヨ・ダブル、コルドン・ロワイヤル
仕立ての支柱の素材:木
仕立ての添え木の素材:木
堆肥:現在はビオのものを購入、今後できれば共同で自作していきたい。
醸造について
酵母のタイプ:野生酵母
圧搾方式:空気圧式プレス(白のデブルバージュは2日弱と長め)
醗酵容器:琺瑯タンク、円錐型木製醗酵槽
熟成容器:琺瑯タンク、ドゥミ・ミュイ(600L)、古樽 (228L)
白:タンク熟成のみで樽は使用しない。タンク内醗酵後、そのまま熟成。
赤:マセラシオンが終わり次第木樽に移し、醗酵兼熟成。
スーティラージュは瓶詰め前のアッサンブラージュで一度行うのみ。
樽はChassin社を好んで使用。
セラー環境:セラー、醸造所は建物の下半分が土と積み石、
上半分は木製でできており、自然のものを使うよう心がけている。
醸造所の床や壁は水を多用するためコンクリート等で塗装。
温度コントロールも念頭に置いて空調もある。
年間生産ボトル本数:20,000本。
畑も増え、ブドウの販売も縮小しているので増えていく予定。
基本的な醸造情報
選果場所:畑の中、セラー
マセレーションの有無:赤のみあり
マセレーション期間:約20〜30日。
その年の造り方次第では、
2013年のガメのように40日を超える。
アルコール醗酵期間:非常に長く、マロラティック醗酵が始まっても
アルコール醗酵が続くため終わるのは大体春。
6月にはマロラティック醗酵も含め全て終わっている。
醗酵温度コントロールの有無:成分値を測りながらタンクを温めるか決める、
必要がなければしない。
熟成期間: 白:1〜3ヶ月、赤:8〜10ヶ月
白は醗酵期間が長いため、純粋な熟成期間は短いという認識。
ビン詰めは翌年の6〜9月に行うため、
樽もしくはタンクに入っている期間はおよそ8〜10ヶ月。
濾過:軽めに行う、清澄:なし
SO2添加のタイミングと量:ビン詰め時に10〜30mg/L添加。
現在は瓶詰め時以外には入れていない。
白より赤は少なめだが、ヴィンテージによって異なる。
プレス時にはSO2を使用したくないため
CO2ガスボンベを使い防いでいる。
ラシーヌさんの資料より |
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