　イギリスとの100年戦争時に塹壕として造られた、
　まるで迷路のように入り組んだ地下カーヴは、この地方の観光名所にもなっています。
　　ジャン=フランソワとピエール=ルイは、このサン=ブリの地で13haの白ブドウ畑と
　7haの黒ブドウ畑を所有しています。
　年間生産量はおよそ15万本。
　そのうち半分は日本を始めイギリスやベルギー、アメリカなどに輸出されます。

　畑・栽培について
　第一にテロワールを尊重することです。
　品質の高いブドウを得るために、畑とブドウ樹に焦点を当てることです。
　畑はリュット・レゾネ。除草剤、殺虫剤を一切使わず妥協のない仕事をしています。
　最上の原料となるブドウの健全さを得るために、
　あらゆる段階でブドウ樹が求めるすべてを理解する必要があるのです。
　厳格な剪定、そして最適となる収穫日の見極めが重要なのです。

　醸造・熟成について　　すべてはブドウにあるとの考えから、
　培養酵母は一切添加しません。
　ステンレスタンクで熟成させるワインは飲み手に喜びを与えてくれます。
　樽で熟成させるワインはより複雑で豊満な味わいになります。
　私はボーヌの醸造学校で学んだ後、フランス、
　そしてニュージーランド（ラグビー必須）で研修し、
　一年を通して厳格で完璧主義な仕事をしています。
　私のワインを通じて飲み手に喜びを与え、そして分かち合う事、
　それが私にとって最も重要な事なのです。
　オルボーさんの資料から
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　品種：ソーヴィニヨン・ブラン100％
　土壌：50％ジュラ紀キンメリジャン階の石灰質土壌、
　　　　50％ジュラ紀ポートランド階の石灰質土壌
　平地に植樹されています。
　良質な酸味でエレガンスを強調した、
　香りの高いワインに仕上げるためです。
　熟成：ステンレスタンク

　オルボーの村岡くんの説明
　今やブルゴーニュ全域を悩ませる霜害はかつてはシャブリ地域に多く見受けられ
　シャブリの生産者が畑でストーブを焚く光景を
　写真で目にしたことがある人も少なくないでしょう。
　サン=ブリの地はシャブリから直線距離で15キロメートルほどですが、
　サン=ブリでは霜害の影響はあまりないようです。
　ブルゴーニュ唯一のソーヴィニヨン・ブランの産地として例外的な
　アペラシオンとして見られがちですが、
　その味わいは極めて真っ当なブルゴーニュの味わいです。
　3,300ヘクタールを越えるシャブリに対して
　サン=ブリは130ヘクタール程度のごく小さなアペラシオンです。
　この地で20代を越える名門ベルサンを継ぐのが現当主ピエール=ルイです。
　シャブリ同様にこの土地の個性を形成するポートランディアンと
　キンメリジャン土壌について語っています。
　サン=ブリの斜面上部はプティ・シャブリのようなポートランディアン階の土壌です。
　この土壌はワインにフローラルな華やかさと果実の豊かさを与えます。
　それに対して斜面下部のキンメリジャン階の石灰質土壌は
　ミネラルの構造を与えています。
　ポートランディアン土壌
3/25/2020試飲
　2017年の冷涼さのなのか、とっても魅力的に感じます。
　しかも全体的にクリアーなピュアさが印象的で、
　少しヨーグルトのニュアンスを持ちながら
　柑橘系の綺麗な酸と少し苦味のある優しい余韻に
　惹かれました。
　今までこの造り手は何回か飲んでいますが初めてですかね〜！
　インポーターはオルボーさん　12本
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品種：アリゴテ・ヴェール50％、
　　　　アリゴテ・ドレ50％果皮が黄金色のアリゴテ種。
　樹齢：平均30年
　多くのアリゴテ・ワインは果皮が緑のアリゴテ・ヴェールのみで造られており、
　酸味が強く痩せた味わいになりがちです。
　しかし、果皮が薄く、凝縮感のあるアリゴテ・ドレ種は
　一般的なブルゴーニュ・アリゴテとは違う上質なワインを産します。
　熟成：ステンレスタンク
　土壌：50％ジュラ紀キンメリジャン階の石灰質土壌、
　　　　50％ジュラ紀ポートランド階の石灰質土壌。
　平地に植樹されています。良質な酸味でエレガンスを強調した、
　香りの高いワインに仕上げるためです。

　オルボーの村岡くんの説明
　アリゴテ・ドレの存在
　コート・ドールでは多くのアリゴテ品種が平地、
　シャルドネより劣る品種とされるテロワールに植えられています。
　そのため房が大きく生産性の高いアリゴテ・ヴェール、
　果皮が緑のアリゴテを採用する造り手がほとんどです。
　多くのアリゴテの典型とされる、酸が強く希薄な余韻、
　といったイメージはここに由来します。
　1945年に時のディジョン市長キール氏が
　同じくブルゴーニュの名産クレーム・ド・カシスと
　割ったカクテルにされたのも
　その強い酸味を中和する狙いがあったのでしょう。
　世界的に大ヒットしたカクテルですが、結果としてはアリゴテ品種の地位を
　カクテルの材料として更に劣等品種のレッテルへと
　貶めてしまったように思います。
　房が小さく果粒も小さなアリゴテ・ドレは凝縮度が高く
　風味が豊かな反面、生産性は低くなります。
　ピノ・ノワールとグエ・ブランの交配で生まれたとされる
　アリゴテの選抜品種となるアリゴテ・ドレは
　アリゴテの聖地ブーズロンを始め、
　ポンソのモレ・サン・ドゥニ　ブランにも使われています。

　斜面とテロワール
　ブルゴーニュは斜面を好むとはコート・ドールでの定説ですが、
　アリゴテも例外ではありません。
　ブルゴーニュ・アリゴテはAOCですが、
　当然ながら品種名を指すワインではなく
　ブルゴーニュならではの畑のヒエラルキーにも関係してきます。
　当然ながら（先述のモレ・サン・ドニ・ブランやブーズロンを除いて）村名では
　用いられません。
　厳密に言えばコルトン・シャルルマーニュの一部など
　混植状態になってはいますが…
　劣等品種の烙印を押されたアリゴテは淘汰されるように
　AOCブルゴーニュの更に外側の平地に押しやられていきます。
　ベルサンのアリゴテはコート・ドーセール内、
　ポートランディアンとキンメリジャン階の石灰質粘土
　それも斜面に植樹されています。
　多くのアリゴテと根本のテロワールの優位性があります。
3/25/2020試飲
　思いの外複雑なドライマンゴーやライチの様な果実感は奥に深い感じ。
　アリゴテらしい伸びのある酸は
　綺麗なストレートな印象で角の取れたまろやかさもあります。
　しかもこの価格です。素晴らしいな〜！
　インポーターはオルボーさん　12本
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