　5haのブドウ畑は、3.7haが赤ワイン用ブドウ(Tannat, Cabernet Franc, Cabernet Sauvignon)、
　1.3haが白ワイン用ブドウ(Petit Manseng, Petit Courbu, Gros Manseng)です。
　ブドウ畑を含めた農場全体をロバと羊の家族は移動できるように放牧されているそうです。
　醸造は、納屋を改築した醸造場で行われており、ワインセラーもそこに併設しています。
　セリーヌ・ウリエさんは10年間、環境工学者として働いていました。
　新しい人生にチャレンジするため、自分の考えや信念に従って、2012年に家族の畑を引き継ぎました。
　（上記の通りドメーヌを起こしたのは2014年）
　家系としては1924年から農家・ブドウ栽培をしてきたそうですが、
　ほぼ女性側によって農地は管理されてきたそうです。
　高祖母が最初に農家を始めたとき、夫は石工だったそうです。
　曾祖母がその畑を継ぎます。その後、セリーヌさんの父親がブドウを植えますが、
　彼は40歳で職人になり、セリーヌさんの彼女の母親が農地の管理することになりました。
　この常に女性側が農地の管理に重要な立場であることを踏まえて、
　Clos "Les Mets d'Ames"「魂の一品」（意訳）という、
　食事と女性の強い関係も踏まえて、このドメーヌ名としたそうです。

　ワイン全体の印象としては、とても綺麗な酒質、味わいです。
　丁寧に栽培から醸造まで行っているという印象を受けます。
　2014年から実際に生産を始めているのですが、5ha8000本前後ということなので、
　少ない生産量ながら手間暇かけられているのかもしれないです。
　白は品種の特性がしっかり楽しめます。
　弊社はこれまでにアレチェアやスーシュ、ラブランシュ・ラフォンなどを輸入していますが、
　各生産者の白にまったく引けを取らないワインだと思います。
　赤は、「ナチュラルすぎる」という理由でVin de Franceに格下げになったとおり、
　通常のMadiranにある濃さやある種のジャミー感がなく、
　酒質は酸がしっかりあることもあり軽やか、
　ただ、品種に由来する収斂性はきっちりあります。
　インポーターの資料から（ル・ヴァン・ナチュール）
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　品種：タナ75%、カベルネ・ソーヴィニオン25%。
12/14/2018試飲
　つまった果実感はクールなミントに少し粘り気のある心地良い液体で
　厚みのある下触りながら重すぎず、ハーヴなニュアンスが溶け込んで
　気持ちよく流れていく様です。
　スパイスが広がる中盤からフニッシュにかけてのストレートな伸びは
　少し不思議な良い感じのニュアンスなのです。
　あくまでもドライに青緑の含み香はとっても魅力的なのです。
　インポーターはルヴァンナチュールさんです。12本
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　品種：カベルネ・フラン60%、タナ40%。
12/14/2018試飲
　最初は少しピリピリ感がありますが
　フレッシュさに果実の丸みを感じる味わいは
　柔らかさとドライ感をセンス良く共存させた感じの
　素敵な味わいでした。
　印象はプルーンにスミレの様な果実感、
　時間が経つと少し醤油の香ばしさも。
　インポーターはル・ヴァン・ナチュールさんです。
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　品種：プティ・クルビュ60%、プティ・マルサンヌ35%、グロ・マルサンヌ5%
12/14/2018試飲
　心地良い残糖感とエッジの効いた熟れたかりんの様な酸が
　素晴らしいコントラストを生み出しています。
　しかもエッジが効いて複雑、余韻にオイリーなニュアンスも残しつつ、
　なんとも言えない大人の甘みを伴う残像に　うっとりとしてしまいます。
　個人的に大満足の味わいなのです。
　インポーターはル・ヴァン・ナチュールさんです。24本+36本+12本
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　品種：プティ・クルビュ60%、プティ・マルサンヌ35%、グロ・マルサンヌ5%
12/14/2018試飲
　熟れたカチッとした果実感は
　柑橘系の酸味に程よい蜜の乗った林檎や
　少しライチを感じる複雑な味わいは
　コクのある存在感のある印象。
　それでも重さを感じさせず
　ほんの少しタンニンを感じる長めの余韻が
　心地良く長くこのままずっと続いて欲しいって感じがします。
　インポーターはル・ヴァン・ナチュールさんです。24本+12本+24本
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