トレッビアーノ・モデネーゼ100%
樹齢20年から30年。厳しく選別したブドウのみ収穫。
モデネーゼは除梗せずにそのままプレス。
果汁のみの状態にてアルコール醗酵を行います。
春まで1度もオリ引きを行わずに熟成し、
オリ引きのタイミングで冷凍蔵保存しておいたモデネーゼの果汁を加えて、
醗酵が始まるのを待ってからボトル詰め。
SO2(亜硫酸塩)無添加、酵母無添加、
さらには瓶内醗酵においても酵母添加を行わない、
いわばトレッビアーノ・モデネーゼのみで造り上げた完全無添加のスプマンテ。
しかし、フラヴィオの追い求めるスプマンテの完成は
これがすべてではありません。
通常スパークリングワインであれば、
出荷前におり抜き(デゴルジュマン・スボッカトゥーラ)を行い、
瓶内に溜まったオリを吹き飛ばし、
場合によっては味わいを整えるのが一般的ですが、
敢えてスボッカトゥーラを行わず、瓶の中にオリを残したままの状態でリリース。
「瓶内二次醗酵のワインにとって、中に残るオリは単なるネガティヴなものだけではない。
SO2を使用しない代わりに、酸化のリスクからオリがワインを守っていてくれる。
そしてオリから還元される味わいや旨みは
これからもずっとワインを成長させてくれるんだ。
しかし、オリを抜いてしまった瞬間からそのワインの成長は止まり、
劣化が始まってしまう。
確かに抜栓するときに吹いてしまったり、
一部のワインを失うことも考えられる。
しかし自分が飲み手に伝えたいのは、
このワインの最高の状態を買った人それぞれが
自分たちのタイミングで飲むことができる、
選ぶことができる。その可能性を閉ざしたくなかったんだ。」
そのためにフラヴィオは、ボトル1本ごとに専用のケースをつけて梱包。
そしてこのワインの意義や理由、
さらには開ける際の方法を挿絵付きで解説。
綿密に記載した説明書きをボトルケースに手作業で張り付け、
飲む人へ徹底して説明している。
抜栓するときはこのボトルケースを使って逆さにして冷蔵庫で保管。
飲む直前にオリ抜きを行ってから飲むことができるようにと考えています。
抜栓するときに漏れ出してしまうのは一見無謀、
もしくは無責任に考えてしまうかもしれません。
しかし、これだけの説明と飲み手への配慮をした彼の強い意志は、
飲んでいただければ理解してもらえると信じています。
彼の本意は「飲み手を最大に考えた結果、この選択に至った。」、
SO2など一切の添加を行わないため、ワインが非常に無防備、
そのワインを守るためにオリを残してあげる。
そうすることで、ワインを殺さずに生きたまま熟成し続けることができ、
抜栓した時がそのワインの最高の状態に維持できる。
しかし、必ずしもオリ抜きを行う必要はありません。
瓶内醗酵がスムーズに終り、
中の液体に全く問題のない状態でシュールリーにしているため、
残っているオリにも不快な味わいや香りが一切ありません。
むしろ濁ることを恐れなければ、
おり由来の味わいの幅や旨みを感じられる、
より楽しむこともできるワインだと思います。
1/20/2020試飲
個人的には澱があった方がコクと果実感がって好みですが、
いつまでたってもブクブクしていますね!
味わいは洋梨や青リンゴのクリアーな果実感と、
綺麗なミネラルが特徴です。
しかも液体は繊細で力強さがあります。
インポーターはエヴィーノさん 12本
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