★ドメーヌ・ファニー・サーブルは、ボーヌの中心街で現在もワイン醸造を続ける数少ない生産者です。
　現在の当主であるファニーさんの両親が1980年代に設立。
　2000年に父が亡くなった時、ファニーさんはまだ学生であったため、
　フィリップ・パカレ氏がドメーヌのワイン生産を手助けしました。
　ファニーさんは各ヴィンテージの収穫と醸造に関わり、2005年から正式に一人で栽培・醸造を始めました。
　まだ20代半ばのファニーさんですが、ポマール、ボーヌ、ムルソーなどにある
　合計約4ヘクタールの畑から、少量ですが、上品で繊細なワインを生産しています。

　栽培
　まだ、有機栽培の認証は得ていませんが、有機栽培に沿った栽培をしています。
　化学肥料や除草剤はまったく使用していません。
　畑のすき入れや剪定など彼女が行っています。
　ヴィンテージの状況やブドウの成長に応じてグリーンハーベストを行い、
　有機の調剤散布などで、病気や害虫などに対応しています。 収穫は手摘みです。

　醸造
　醸造は、ボーヌ市内中心地にあるセラーで行っています。
　白ワインは、プレスした後、樽で醗酵させます。
　これも、天然酵母のみです。多くのキュベを少量生産している関係もあり、
　20ヘクトリットルの小型のＰneumatic Ｐressを購入しています。
　バタナージュは一度、澱引きは一度も行わずに、優しく濾過して瓶詰します。
　赤ワインの醗酵は、除梗せずに全房を、大樽、もしくはセメントタンクに入れ、
　セミカーヴォニックマセレーションで醗酵開始します。
　天然酵母の働きだけで醗酵は行います。その後、ピジャージュを行います。
　SO2は、白ワイン、赤ワイン共に、少量をML F終了時、
　瓶詰前に樽からタンクに移動した時、そして瓶詰時に添加します。
　ル・ヴァン・ナチュールさんの資料から。